以前バラ園を見学させて頂いた丸山さんからバラが届きました。一番上がソルベットアヴァランチェ、真ん中がアンティークレース、一番下がコーヒーブレイクという名前です。どれも本当に美しいです。しっかり育てられたバラは堂々としているというか、自信にあふれているように見えます。
ちまたに出回る花は色んなところからやってきます。国内も北から南から、そして多いのは海外のものです、コロンビア、ケニア、中国、タイ、オランダ、オーストラリア、私の知らない産地もたくさんあることでしょう。バラに関して言えば、輸入の花ほのうが概して国産のものより安いです。空輸費を入れても輸入の花のほうが安いというのはとても不思議です、大規模生産だから成せることなのでしょうか。人件費の違いでしょうか。海外の産地は見たことがないので分かりませんが、でも多分丸山さんがされているようにバラを生産しているとしたら、空輸費を含めたらかなり法外な値段をつけなければ採算があわないはずです。あんなふうに丁寧に作られているとしたら驚愕です。
輸入の花でもう一つの気がかりはタイムロスです。切り取られて水をもらえなくなって箱に入れらている時間の長さです。農場から空港へ、空港から空港へ、空港から市場へ、市場から仲卸へ、仲卸から店頭へ、気が遠くなるような長さです。花へのダメージは避けられません。
私の中では「バラは断然国産」と 位置づけられています。もちろん品種や時期によっては輸入ものに頼らなくてはならないことがあるのは当然ですが、基本「バラは国産」です。そして近い産地がいいと思います。幸いこの地区には三重にも岐阜にも愛知にも産地があり、そしてそのどれもがとても優秀な産地さんです。ありがたいことです。国産のバラは美しく、強く、保ちがいい、の3拍子揃いです。輸入に比べて少し値段が上がっても、保ちのよさ、ロスの少なさで国産バラのほうがお得ではないかと私は思います。
けれど輸入のものには、国産には無い色のものがあったり、安定していたり、メリットもあります。安いからという理由だけではなく、うまく使い分けていきたいものです。
ちなみにコーヒーブレイクは喫茶店をされている方へのお誕生日プレゼントとして、ソルベットアヴァランチェは旦那様から奥様へのお誕生日プレゼントとして、同じ日に旅立っていきました。素敵なエピソードを生み出していてくれてたらいいな。