お誕生日の御祝いにご注文頂いた花束です。まだ暑さが続いていてあまり保ちがよくない旨をお伝えしてプリザーブドも提案させて
頂きましたが、「すぐ枯れてもいいの、生きた花が贈りたいの、だってお誕生日だもの」とさらっとおっしゃって頂きました。そしてオレンジ系の花束をご注文、実際に出来上がった花束を見て「わあ、私自分に欲しいぐらいだわ」と、なんとも花屋冥利に尽きるお言葉を頂きました。とてもとてもうれしかったです。
「花は枯れるからこそ美しい」って誰が最初に言ったんでしょうか?すごい名言ですね。それに逆らうように私たちはプリザーブドフラワーや造花を扱っていますが、やはり生花にかなうものはありません。枯れていくからこそ精一杯美しく咲こうとする力は人間の英知のおよぶところではないのでしょう。その美しさを摘み取って贈り物にしたり供え物にしたりしているのですから責任は重大です。一番美しい状態のものどうしを組み合わせて美しさを倍増させてこそ真のフローリスト。修行はまだまだ続きます。