ラナンキュラスの「ちほの舞」といいます。幾重にも重なる白い花びらはフチがギザギザで紫です。
白と紫のコンビなのに、なぜかとても華やか。私の大好きなラナンキュラスです。萌えてしまいます。ラナンキュラスというと日持ちしないと思われがちですが、暖房のかかっていないところなら2週間ぐらい大丈夫です。ラナンキュラスを愛する人は多いです、いろんな種類があります。一輪だけをじっくり楽しむのもいいですよね。
先日某新聞で見つけたとてもじーんときたお話。自分がいよいよあの世へ旅立つ時に一つだけ何かを持っていけるとしたら何を持って行きたいかの問いに、80歳のおじいちゃんが「花束」と答えられたそうです。その心は「先に逝った奥さんに久しぶりに会えるから」だそうです。この記事を読んだ時、私は目頭があつーくなりました。横に旦那さんがいなかったら多分涙をだーっと流していたことでしょう。
「なんていい話!」と思うと同時に私たちフローリストはすごいことのお手伝いをしてるんじゃないか!とも思えました。なんとも言えない熱い想いがこみ上げてきてしまいました。いいですか?「花」じゃないんですよ、「花束」なんですよ。奥さんが好きだったであろう花を選び、束ね、ラッピングしたもの、それが「花束」なんです。そう、それを作るのは旦那さんではありません、フローリストです。きゃー!
ってまあ、そんなに私が興奮する話ではないのですが、そして決して皆さんに同意を求めるような話でもないのですが、ふと私たちの仕事が素敵な場面の一部を担っていられると思えたらとてもうれしかった、それだけなんですけどね。でも心温まるいいお話だと思いませんか。向こうで花束を受け取る奥さんはなんて言うんでしょうね、「ありがとう、私の好きな花だわ」でしょうか、それとも「あら饅頭持ってきてくれればよかったのに」でしょうか・・・・。私なら後者かも・・・、失礼いたしました。