春の花です。一番上の写真がアネモネ、真ん中がチューリップ、一番下がラナンキュラス。外はとっても寒いのに花屋業界は春まっさかりです。この他にもスイートピー、ヒヤシンス、桜、菜の花、春を代表する花がたくさんです。
でもあれですね、こんなに寒いし、まだお正月の花もってるし、お正月でいっぱいお金使っちゃったし、お客さん少ないです、はい・・・。
そりゃ私もお店の中を自分の好きな花を好きなだけ飾って満たしたいです、ええ、そりゃそうしたいですわな。
しかーし、そうは問屋が卸さない、のが一応商売というものでございます。
いくら儲かってないとはいえ、くりの木も一応商売ですから、売り上げと仕入れのバランスというものを見なくてはなりません。たとえどんなに丼勘定とはいえ(丼勘定って死語ですかね?)あんまり無理な仕入れは私も心が痛むんです。
けれど仕入れに行って仲卸さんのところに行くと花たちが話しかけてくるんですよ「ほら、私ってばこんなにかわいいのよ」とか「おいらってかなり使えるぜ、便利だぜ、損はさせないよ」とか「もう来年まで会えないかもね」とか色々言ってくるんですよ~。
で、私もですね、それに乗って注文も入ってないのに買っちゃうんですわ。これはいかん、と自制し、私は最近あるテクニックを編み出しました。必要なものをあらかじめ仲卸さんに頼んでおくことは前からやっていたのですが、あんまり仕入れを押さえても店頭が寂しいのは嫌なので、仲卸さんに予算を伝えて見繕ってもらうことを始めてみました。
私が必要で頼んだもの以外で仲卸さんお勧めの商品を選んで頂くということです。
これは私の好みを知りつつ、かつ私が普段買わないようなものも選んでくれるという超信頼のおける仲卸さんが存在するから出来る技なのです。予算内に押さえられて、しかも自分が選ぶものよりバリエーションを増やしてくれて、これは素晴らしいテクニックだと自画自賛しております。
けれどやはり自分で選ぶのが楽しいし、仕入れは花屋の大事な仕事の一部です。このテクニックが使えるのは相当店が静かなときに限られると思います。
普段自分では選ばない花を仲卸さんが選んでくれて、それが案外よかったとかやっぱりダメだったとか
いろんな発見が出来るのも楽しみです。
そしてその発見が仕入れの額なんてどうでもいいのよ~ってぐらい売れる時に役に立つことを信じて。いつのことやら~。