とある男性からご注文のお電話が入りました。
「僕の彼女の誕生日なんですが、彼女にリクエストを聞いたらくりの木さんの花束ということでしたのでお願いします、変わった花が入っているのがいいみたいです」と。
これは俄然はりきります!市場で吟味を重ね、いろいろ考えつつ仕入れをしてきました。
そしてとても楽しく花束を作らせて頂きました。
結果ものすごく私の趣味に沿った花束となり「私はすごく楽しいし満足だけど、果たしてこれはお客様の望まれているものに到達しているのだろうか」とふと不安になってしまいました。
ご注文主であられる彼氏様には受け取りに見えたときに「お、いいですね」とおっしゃっていただけましたが、やはり気になるのは受け取られる彼女様、「気に入って頂けるといいんですが・・」と若干心もとなく花束をお渡ししました。
それからしばらくして電話が鳴りました。なんと花束を受け取られた彼女様からでした。
同業の方なら分かって頂けると思いますが、まず「先ほど花を頂いた者ですが」で始まる電話は「ク、ク、クレームかも!?」とドキドキするんです。
なのでかなりドキドキしましたが、「あの、素敵な花束ありがとうございました。すごくいいお花仕入れて頂いて。一言お礼を、と思いまして」と言って頂けたんです!
うれしくてうれしくて天にも昇るほどうれしくて、なんてお返事すればいいのかも分からないほど舞い上がってしまって妙な受け答えをしてしまいました。
「気に入って頂けた!」それだけでもとてもうれしいのですが、わざわざお電話までしてそれを伝えて下さるというその心遣いにとても胸がキュンとなりました。
素敵な女性だと思いました。「素敵なお誕生日をお過ごしください」これだけはしどろもどろにならずお伝え出来ました。
気持ちを伝えるって大切ですね。
心あたたまるひとときでした。